2006年10月02日

「人間関係トレーニング―私を育てる教育への人間学的アプローチ」

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人間関係トレーニング
―私を育てる教育への人間学的アプローチ―
編集:津村俊充/山口真人
出版:ナカニシヤ出版 (1992/09)

  「人間関係トレーニング」という名前を見て、「なんか自己啓発っぽくてヤダ〜!」っていう人もいると思いますが私もはじめは、題名だけ読んで一歩引いてました。(笑)中身をひらいてみると全くそんな内容ではなく、「体験学習におけるファシリテーション」の基本的な考え方やプロセス、理論的なことについて解説されている本でした。

 グループダイナミックスの創始者で著名な社会心理学者であるKurt Lewin氏が研究してきた知見を小集団による教育訓練に応用した「ラボラトリーメソッド」と手法が話の土台にあります。現代の日本では、形だけの中身の薄い「体験学習」という言葉だけが氾濫しています。いわゆる「○○体験」とは本当は異なるものなのですが、なんだか同じもののように使われていて残念です。
「体験学習」のきちんとした枠組みや理論的な側面を理解したうえで行われることによって、この「体験学習」の持つ大きな可能性を引き出すことができると思います。

 「教育」や「心理」などの現場に関係されている方、またはこれから関係されうる方に有用な知見を与えてくれる一冊だと思います。キャンプ・カウンセラーなどをやっている方にもオススメですし、「まだ専門的に勉強していないけど興味がある!」という方にも読みやすく、スタートに適した本だと思います。ところどころに挿入されている図も理解を深めるうえでとても役に立ちました。後半には、人と人との関わり合いの中でどのような教育的・心理的効果がもたらされるのかについても述べられており、体験学習教育を総合的に多方面から解説している数少ない本だと思います。

posted by 特定非営利活動(NPO)法人 夢職人 at 14:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 野外教育 / 体験学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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