
NPOという生き方
著者:島田 恒
出版:PHP研究所 (2005/2/16)
読みやすくしかも網羅的にNPOについて書かれており、NPOへの興味や関心の入り口となった一冊です。
前半部分では、「今、なぜNPOなのか?」ということや「NPOとは、何なのか?」ということを事例などを織り交ぜながら説明していました。
冒頭では、NPOの核となる「ミッション」(使命)というものがいかに重要かということを教えてくれました。
産業社会は、けして万能の社会ではなく、ある種の弊害を生み出し続けている社会でもあるということを痛切に述べており、これからNPOが担う役割の大きさを痛切に感じることができました。
後半では、おおくのNPOにおいて脆弱なマネジメントについての話は、とても興味深く、「非営利組織」にこそマネジメントの手法が必要なのだと実感させられました。
NPOの運営方法と運営上発生する問題点を具体的に示しているところは、一見、対極に存在する営利企業の経営にも役立つ話だと思います。
多くの人が疑問に感じている「ボランティア」と「NPO」との違いについて、明確に述べられており、とても理解が深まりました。
NPOというのは、組織のあり方を示すだけの言葉ではなく、一つの新しい生き方だと言及する著者の言葉は、強く印象に残りました。
きっと近い将来、きちんとNPOという働き方も社会に定着していくのではないでしょうか?
NPOというものを手短に知りたいという方には、もってこいの一冊だと思います。




