
からくり民主主義
著者:高橋 秀実
出版:出版社: 草思社 (2002/06)
通勤・通学中に駅に置いてある「R25」ってフリーマガジンって知ってますか?
リクルートが出版している無料の雑誌なのですが、その「R25」の巻末に書かれているエッセイが好きでよく読みます。
特に高橋秀実さんのエッセイがとてもユニークな視点で書かれており、とってもおもしろい!
それがきっかけでこの本を読み始めてみました。
沖縄米軍基地問題、若狭湾原発銀座、諫早湾干拓地、新興宗教団体など様々な問題の現場に筆者が体当たりで取材に行き、メディアに単純化されてしまった真相に筆者が迫っていきます。
事実は、メディアが報じるほど単純ではなく、ややこしく絡み合った利害関係が存在します。
高橋さんのユニークな論調で突き詰めていくのがやっぱりとてもおもしろかったです。
「世論」、「国民感情」、「国民の声」などひとりひとりとは別に「みんな」をつくって、それを後ろ盾にして、「代弁」するマスメディアや政治。
「みんな」が主役になるのが民主で、当然、事実とは異なるわけでたくさんの矛盾を含んでいます。
全員が主役ということは、主役がいないのと同じことです。
高橋さんの様々な体当たりの取材がそのまま描かれていて、おもわず笑ってしまいました。
「みんなが主役」のからくりを紐解いていく中で、思わず「なるほど!」とうなずいてしまいます。
「物事を鵜呑みにしない」ことの大切さを感じることができました。
社会を斜め45°に見ることが好きな方は、なおさら楽しめる一冊になると思います!(笑)
社会学に興味・関心がある方には、色々、勉強になると思います。




