学習と教育の心理学
著者:市川 伸一
出版:岩波書店 (1995/07)
これまでの「教育心理学」に関するテキストは、著名な動機づけに関する実験や学習に関する理論的な話が中心で具体的な教育実践場面とのつながりが見えにくく、心理学を専門的に勉強している人を対象に書かれていたものが多かったとように感じます。
この本は、教育心理学の研究・理論と教育実践場面での問題がいかに結びつくかを随所に示している点だと思います。
研究と実践の視点がバランスよく書かれ、「教育心理学」の基礎的な知識を網羅的に学ぶことができます。
また、近年、人間の情報処理の過程を研究する「認知心理学」の視点を盛り込み、学習者の心理過程を詳しく解説しています。
後半には、「個に応じた教育と自己学習力」、「授業と学級のはたらき」、「教育における測定と評価」などの章は、特にこれまでの「教育心理」のテキストには、見られなかった点だと思います。
とてもわかりやすく読みやすいテキストで心理学の知識を有してなくても十分読むことができます。
(専門用語については、ちゃんと説明されています。)
現在、教育に関わられている方やこれから教育に関わっていこうとしている方にオススメです。


