
NPOの経営
〜資金調達から運営まで〜
著者:坂本 文武
出版:日本経済新聞社 (2004/1/22)
NPOに関する本をいくつも読んできましたが、中でもとてもわかりやすく、重要な要素がたくさんつまっており、何度も読み返しています。
「NPOの経営ってなんか変じゃない?」と言われてしまいそうですが、NPOだからこそ「経営」が必要なのだと考えさせられた本です。
阪神・淡路大震災を機にNPOが着目を浴び、様々な分野で団体の数も増え続けています。
すべての組織が順風満帆な団体運営をできているわけではありません。
ボランティアは、個人ですが、NPOは、あくまでも一定のルールのもとに存在する組織です。
NPOが掲げるミッションの達成には、一時的な活動ではなく、継続的な活動を必要としている場合がほとんどです。
「寄付金が集まらない」、「優秀な人材が定着しない」、「ボランティアのフォローがうまくいかない」など多くの課題を抱える中で必ず経営を必要とします。
この本の中では、組織をどのように設計し、運営をしていく必要があるのか具体的に書かれており、とても参考になります。
随所に、実際に活動しているNPOからの例が挙げられており、わかりやすかったです。
頭の中であやふやになっていたNPOを構成する人の様々な役割についても詳しく書かれていて、NPOを組織していうえで有意義な知見を得ることができました。
営利企業と非営利団体のマネジメントの違いもこの本を通して、理解を深めることができました。
特に当たり前のようで意外に浸透できていないというPDCAのマネジメントサイクル(計画→実施→評価→改善)の話は、活動を進めていくうえで大切にするようにしています。
そして、ボランティアの話、資金調達の話、事業評価の方法の話などは、知りたいと思っている人は多いと思うのですがこれまでの本ではあまり述べられてこなかっただけに非常に貴重な知見で勉強になりました。
これからNPOを組織する人やスタートを切った人の入門書として最適だと思います。
私の教科書的な存在です。




