
<地域人>とまちづくり
著者:中沢 孝夫
出版:講談社 (2003/04)
この本を読んで改めて町の「魅力」とは何かを考えさせられました。この本では、大きく2つのテーマについて書かれていました。 一つは、これまでの行政主導の画一的な都市計画の弊害が多くの町をむしばんできた経緯についてです。もう一つは、地域の住民が主導するアイディアに溢れた町づくりが次々と成功している話についてです。 この2つのテーマから「町づくり」の成功の秘訣に迫るというのがこの本の流れです。 中でも印象的なのは、実に創意工夫に溢れた住民主導の町づくりの事例です。 北海道帯広市の「北の屋台」、滋賀県長浜市の「黒壁」などの有名な事例だけでなく、多様な地域の事例について取り上げられていました。 アイディアと行動力には、思わず脱帽です! この他にも「外から眺める景観に無頓着な日本」という章は、とても興味深い話でした。周辺との関連や公共空間の一部としての認識の薄さは、「確かにな〜!」と感じてしまいました。 考えてみれば趣がある町並みには、必ずといって町並みに連続性があるような気がします。
トップダウンの町づくりからボトムアップの町づくりに大きくシフトしていく時代に考えるヒントを与えてくれる本でした。これまでとこれからの「町づくり」を考えるうえで良い一冊です。




