
未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家
著者:シルヴァン・ダルニル/ マチュー・ルルー
出版:日経BP社 (2006/9/21)
作者であるフランスの若者二人組が社会起業家に会いに行き、その取り組みの内容や印象・感想について、ユーモアを交えてわかりやすく説明していきます。貧困や情報格差を是正し、資源枯渇を食い止め、絶滅の危機にある生物を守り、廃棄物や殺虫剤による公害を防ごうと格闘する世界中のリーダーたちの思想、仕事ぶりが描かれていました。 私は、特に日本で活躍する古野農場の古野隆雄さん、グラミン銀行のムハマド・ユヌスさん、アラビンド眼科病院のゴビンダワ・ベンカタワミさん、コパートのぺーターコパートさんなどが印象に残りました。
80人もの人を紹介しているので一例一例はやはり簡易な説明になってしまいます。それでも、この本を読んでまず序章の時点で明るい気分にさせられました。二人のなんともいえない楽観的行動が徐々に熱を帯び、そして、それは社会へと向けられていきます。次々に出会っていく社会起業家。彼らの起業精神、問題意識、その解決方法の編み出し方、読み進めていくうちに未来への展望がわくわくとしたものになっていきます。登場している起業家に共通しているもの、それは「信念」と「あきらめない行動力」。そして、ちょっとだけ視点をずらしてみること。難しいようで簡単なこと。簡単のようで難しいこと。
じっと待っているのではなく、自分から動き出すことの大切さを80人の社会起業家と二人の旅人に楽しく教わった気持ちになりました。今、わたしたちが世界中のあちらこちらで抱えている問題を知ることにも良いきっかけにもなる本です。




