2007年03月01日

「駄菓子屋楽校 −小さな店の大きな話・子どもがひらく未来学」

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駄菓子屋楽校
小さな店の大きな話・子どもがひらく未来学
著者:松田道雄
出版:新評論 (2002/07)

 行きつけの駄菓子屋ってありませんでしたか?おばあちゃんやおじいちゃんがいて、10円持って何を買うか思いをめぐらせてたことを思い出します。今、近所を見回してみても、大型店舗やスーパーなどに押され、このような昔ながらの駄菓子屋さんは、ほとんどなくなりました。この本は、長年、中学校で社会科の教師をされていた松田先生が社会人大学院生として、「駄菓子屋の教育的意義」という修士論文を修正・加筆して出版されたものです。一般書から見るとちょっと厚みのある一冊ですが、専門用語ではなく、筆者の考案したユニークな用語で溢れており、大変おもしろかったです。駄菓子屋について、教育学、心理学、文化人類学、社会学などなどとても幅広い視点からその意義を明らかにしています。貴重な資料も豊富に含まれていて、「子どもの文化」を知るうえで参考になりました。正直、この本を読んで今すぐ21世紀型の新しい駄菓子屋をやりたくなりますよ。(笑)

 松田先生は、このような形で研究をするだけでなく、とっても行動することを大切にされています。この本のタイトルにもなっている「駄菓子屋楽校」は、すでに取り組みとして全国的にはじまっています。HPには、このようメッセージがありました

「かつて、地域社会の中にあった放課後の駄菓子屋(子どもみせ)世界からアイディアを得ているからです(子どもがいるところ、世界中に子どもみせ文化があります。)。子どもたちが楽しむ遊びと玩具、仲間との分け合い、おばあちゃんとの会話…。そここそ、実際に社会力を育む場でした。『だがしや楽校』を始めたのも、今も子どもたちが集まる駄菓子屋の前の公園からです。」

 現代の社会は、経済などが優位に立ち、大人の都合によって町づくりが進められてきました。確かに誰しもがその恩恵を得ているのですが、子ども達の視点はどこかに置き忘れてこられてきてしまった気がします。駄菓子屋を考察することから子どもの文化を知り、駄菓子屋がいかに人の成長にとって有意義なものであるかが学べるだけでなく、地域社会にとってどれだけ重要な機能を兼ね揃えていたかも知ることができました。これからの夢職人の活動に大きな糧を与えてくれた一冊でした。

posted by 特定非営利活動(NPO)法人 夢職人 at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 教 育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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