2007年03月07日

「少年サバイバル・ノート ― 家族の中で「生き抜く」ために 」

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少年サバイバル・ノート
― 家族の中で「生き抜く」ために ―
著者:西山 明
出版:集英社 (2000/08) 

 なんとも印象的な題名で思わず手に取りました。共同通信社の社会部記者として、長年、教育や家族に関する取材を続けられてきた西山さんが長年続けてきた少年や少女との対話を整理し、「なぜ、子どもにとって生きにくい」社会になってしまったかを考察している本です。西山さんが取材をしてきた子ども達の中には、登校、学級崩壊、引きこもり、カルト宗教、自殺など様々な問題に直面した子ども達が描かれていました。それは、現代社会や家族という不可解な海を懸命に泳いでいる姿を描いているようにも感じました。ひとつひとつの物語は、けして遠いどこかの国の話ではなく、今、目の前にあるこの国で起こっていること。深く胸に突き刺さる話でありながら、どこか身近に共感できる部分がありました。

 家族や社会というとても大きな存在に対して、経済的な力も社会的なスキルもない子ども達の解決手段は限られており、日常から離脱した世界へと脱出口を見いだしていくという言葉には、最近の繰り返される悲しすぎるニュースの鍵が眠っているようにも感じました。子ども達の問題行動を異質なものと決めつけるのではなく、その胸の内を真剣に考え、読み解いていくことの大切さをこの本を通して改めて感じさせられました。
posted by 特定非営利活動(NPO)法人 夢職人 at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 子ども / 青少年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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