2008年01月13日
「そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生」
「株式会社いろどり(彩)」って知っていますか?徳島県上勝町の高齢者福祉産業で有名な会社です。この会社は、本当にスゴイ。徳島の過疎化した小さな町を大変革した会社です。男は朝っぱらから大酒をあおり、女は陰で他人をそしり日々を過ごすどん底の田舎町が今では70代、80代のおばあちゃんたちが、売上高2億6000万円のビジネスを支え、人口の2倍もの視察者が訪れる注目の町に変貌させました。「どんな事業でそんなに大きな変化を生み出したのか?」と思う人も多いかと思います。それは、正にタイトル通り“彩(葉っぱ)事業”です。「葉っぱがビジネスや商売になるわけないだろ〜!」と言いたくなる人は、ぜひ、この本を読んでみて下さい。
この“いろどり(彩)”を生み出したのが横石知二さん。日本の社会起業家の先駆的な存在の方です。この本の中では、横石さんがここまで歩まれてきた険しい道のりが綴られています。“いろどり(彩)”の話は、以前から知っていましたが、事業化されたプロセスについては全然知らなかったので、本当に勉強になりました。特に努力が実って段々と市場で売れるようになり、役目を果たした横石さんが農協に辞表を出した時に、たくさんの農家から辞めないで欲しいという懇願書が届いたという実話と写真には、涙が出そうになりました。どんな逆境に置かれても挑戦を諦めない横石さんには、“不撓不屈”という言葉は正にピッタリです。後半に書かれている「地方再生」、「高齢者福祉」についての考え方は、とても共感しました。何よりも身をもって社会を変えた人の言葉は、心に響きます。日本がダメだと嘆く前にこの一冊。
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