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気候変動 +2℃
編集:山本 良一/Think the Earth Project
出版:ダイヤモンド社 (2006/4/7)
地球温暖化」という言葉は、今ではかなり馴染み深い言葉となりましたが、どれだけの人がこれを意識して生活しているのでしょうか?実際、温暖化による危機が叫ばれていますが、普段の生活の中ではどうもピンとこないというのが本音ではないでしょうか?温暖化は、地球全体が暖かくなるというわけではありません。「温暖化」=「暖かくなる」という認識は、実は間違った認識なのです。
「地球温暖化」についてこんなシナリオがあります。
今、1、2歳の子ども達が中学校へ通う2020年頃。大陸では、水不足が深刻化し、沿岸部では洪水が頻発。その子ども達が20歳を過ぎた頃、海面上昇によって多くの人が難民となる。やがて、その子の子ども達の時代には、地球の気候のゆらぎが一層激しくなり、多くの人の暮らしが奪われる・・・。
これは単なる空想ではなく、科学的なデータを基にこのまま温暖化が進行した地球のシミュレーションです。本書では、まず、20世紀がどんな時代だったかを振り返り、そして今後2100年までをシミュレーションしています。本書のタイトルにある「+2℃」とは、今、世界中が注目している数値です。地球の平均気温が工業化以前よりも2℃高くなると気候変動が手に負えなくなり、社会や生態系が壊滅的な影響を受けると予測されているからです。ちなみに20世紀中に平均気温は0.6℃上昇し、今後100年で5℃上がるとも予測されています。
もちろん、これはたくさんある未来のひとつであり、このようになるとは限りません。本書では、温暖化防止のために世界中で取り組まれている様々な活動も紹介されています。また、ニュースなどに登場する専門用語も詳しく解説されています。
今日、生まれてきた赤ちゃんが大人になった頃、地球はどんな姿をしているのでしょうか?未来の世代が生きる世界がどうなるかは、今を生きる私達の行動に委ねられています。温暖化を知り、温暖化に対する意識を持つためにも家庭や学校などでぜひ、読んでみてほしい一冊です。



