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他人を見下す若者たち
著者:速水 敏彦
出版:講談社 (2006/02) 
帯のところの「『自分以外はバカ』の時代!」という言葉で思わず手にとってみて開いてみると名古屋大の速水先生のご本でした。
教育心理学者である速水先生の視点からの仮説がこの本の柱になっていました。仮説というだけにまだまだ研究途中で実証的なデータが集めまりきっていないようでしたが、論だけではなくきちんといくつかの外部のデータや現段階でのデータを紹介していて、説得力のある本でした。とはいっても私もまだ若者の部類に入ると思うので疑って読みはじめました。
でも、昨今のニュースで見る事件や自分の身の回りについて考えてみると否定しきれない点もちらほら・・・。「仮想的有能感」という言葉がこの本のキーワードです。人間は、生きていくうえで誰しもが無意識に自尊心と維持したり、高めようとしていることに関しては、心理学者だけでなく、多くの学際的分野であきらかにされてきました。問題なのは、その自尊心をどのように維持したり、高めようとするのか?ということです。「現代の若者は、自分の対面を保つために、周囲の見知らぬ他者の能力と実力をいとも簡単に否定する。そのような他者軽視をすることで、彼らは自分の肯定感を獲得することが可能となる。」というのがこの本の柱になっています。また、怒りは表出するが、その他の感情を貧困化させている子ども達の現状や仮想的有能感を生み出す社会的背景、日本人の心が今後どうなっていくのか?という話しなどとても興味深く読むことができました。
最後にその解決のためにどんなことが必要か?ということに触れられていましたが、 夢職人の活動が今、やっぱり重要なことなんだと改めて思いました。電車に乗っている間に簡単に読める文庫本なのでぜひ、気軽に読んでみて下さい!
心理学、社会学、教育学を学んでいる学生さんは、非常にわかりやすい仮説実証型の研究ですので自分の研究に活かせる点も多くあると思います。
posted by 特定非営利活動(NPO)法人 夢職人 at 21:27|
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子ども / 青少年